世界で好評だった「動き出す浮世絵展」が東京・品川で開催。
浮世絵は海外でも人気で、日本を代表する文化のひとつです。
まさに江戸時代の浮世絵師と現代技術のコラボ。
時間を忘れ没頭できる「動き出す浮世絵展」を紹介します。
※現在東京会場は終了、福岡で開催中です。(2025年7月)
「動き出す浮世絵展」の詳細
現在開催中はこちらです。
福岡 | 2025年6月28日~8月17日 10:00~20:00(最終入場19:15) JR九州ホール(JR博多シティ9F) |

台北 | 2025年7月5日~10月6日 |
展覧会が気になった方は、次回開催の情報を見逃さないよう公式サイトもチェックしてみてくださいね!
過去の開催地はこちら
名古屋 | 2023年7月8日~8月28日 金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館) |
ミラノ | 2024年4月4日~6月18日 |
鹿児島 | 2024年7月19日~9月1日 鹿児島県史・美術センター黎明館 |
東京 | 日時:2024年12月21日~2025年3月31日 会場:寺田倉庫G1ビル(東京都品川区東品川2丁目6-4) |
※2025年7月21日時点での開催
「動き出す浮世絵展」とは
「浮世絵」とは江戸時代初期に書かれた絵画です。
遊女やお芝居、風景を題材にしていて、有名な浮世絵師の絵は一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

- 東洲斎写楽「見返り美人」
- 葛飾北斎「冨嶽三十六景」
- 菱川師宣「三代目大谷鬼次」
そんな江戸時代の浮世絵の世界が現代の技術によっていきいきとよみがえります。
まるで浮世絵の世界に入ってしまったような作品展。
それが「動き出す浮世絵展」です。
東京・品川会場の基本情報
東京会場は寺田倉庫です。

実際に行ってきた感想
展覧会終盤の平日15:00頃ということもあり人がいない。
「ほぼ貸し切りなのでは?」と期待に胸がふくらみます。


会場内は9つのコンセプトで分かれています。

- 眺 浮世絵師たちが見た風景
- 藍 世界を魅了する「ジャパン・ブルー」
- 麗 日本女性の美しさと花の世界
- 彩 日本の自然の美しさを感じる世界
- 遊 擬人画やだまし絵メインの触って遊べる空間
- 錦 役者を描いた写楽の世界
- 瀧 日本諸国の名瀑の世界
- 豪 武者や力士のエネルギッシュでパワフルな世界
- 雅 江戸の庶民に愛されたポップな世界
各映像空間は3分~10分ほどの映像が、繰り返し映し出されます。
「観る」から「体感する」アートの世界へ。
いざ、出発!

映え確実の鮮やかな世界
各部屋は黒いカーテンで仕切られています。
カーテンの先には、それぞれのコンセプトの静かな音楽と鮮やかな浮世絵の数々が。
作品の世界に入り込んだ不思議な感覚と、動き出す浮世絵に期待が高まります。

美人の歩き方は、ゆったり。
浮世絵の波が、こちらに押し寄せてくる!

鮮やかな色彩。

動いていなくてもすれ違う美女たちの会話が聞こえてきそう。

「今日はどのように結いましょうか」
「例の歌舞伎役者に会うからいつもより派手にお願いね」

お茶漬けのおまけに入ってたカードのような浮世絵。

某駄菓子屋さんのような雰囲気のあるおもちゃで遊ぶことができます。

結構難しいけど、初めて会った人たちと協力して楽しかったです。
日本の象徴、富士山もおめかし。

これら、すべてがいきいきと動き出すんです。
私のオススメは「藍」
この部屋は10分程度の映像が流れています。

見たことのある浮世絵に魂が吹き込まれる瞬間。

「ジャパン・ブルー」と称賛される海の世界を体感できます。
まるで海の中にいるかのような感覚。
静かな音楽と大迫力の映像は癒され圧倒され感情が動きまくり。
なにより絵師たちが生涯追い求めた「水の表現」がここにあります。

時間や曜日によればこんなにゆっくり見れることはないんだろうな。
床に座って、気づけば5回ほど見てました。
動画も撮影しました。
このダイナミックな水の世界は、ぜひ会場で体験してほしいです。
狙い目は平日の夕方
今回私が訪れたのは、平日でした。
会期終了が近かったことと、15:00頃ということもあり、人も少なくほぼ貸し切り状態で楽しむことができました。

おひとりで鑑賞されている方も多く、ゆっくりと楽しめます。
まとめ
「動き出す浮世絵展」は観るアートではなく体感するアート。
現代の技術によって、華やかで生き生きとした江戸の世界を感じることができます。

人が少なかったので、ゆっくりと過ごせました。

日本の文化、浮世絵は海外でも人気です。

アートだけでなく、浮世絵の歴史や絵師たちについても多く知ることができました。

江戸時代×現代の技術で、観たことのある絵画が動き出す。
アートは「観る」だけでなく「体験」するもの。
新しい世界を旅してみませんか。